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紅龍の顔を見るも無惨な姿に変えた狩人。
だが、その行為は逆鱗を超えた逆鱗に触れてしまった……!
それは、紅龍の未だかつてない攻撃へと誘う。
知っているはずの、紅龍が、不思議と違う、また違った恐怖へと変化する。
紅龍が―――――バック・ブレス。
全てを焼き付くす豪火は再び地をえぐり、あたりに破片を散らばす。
かなり余裕を持ってかわさないと、余波をくらい、重傷を負う。
そのまま紅龍は天高くへと舞い上がり……火炎を吐く。
一直線に狩人を狙う大気を焼き付くしながら放たれる豪火炎。
「裏世界の英雄:……!」
初めて僅かに狩人の表情に曇りが見れる。
火炎を吐きながら……大量の、先程とは比較にならない、まるで世界終焉でも誘うかのような大量の火炎流星……!
しかも大きさもでかい…!
火炎流星はランダム、しかし紅龍の火炎は狙いを付けてくる。
あの長き首は、狙いもつけやすい。
それに、こちらには手のだしようがまったくない。
火炎流星が――――――――――!!
次々に大地を砕き、辺りの岩石区域すらも破壊、地形は間違いなく変動。
溶岩でさえも弾けて、危険度はさらに増す。
狩人は見切りながらかわすが、相当な集中力に加え、一瞬の判断の的確、鋭さが半端ではない。
もし、判断をにぶらせたならば、待つのは、死、のみ。
次々にとめどなく、容赦なく降り注ぐ火炎流星…。
明らかに風向きはよくない。
遥か遠方の街では、何も変わらぬ日常……。
晴ればれとした空に、飛ぶ鳥達。
街中では人々の交流、歌う声、ギルドでは騒がしき人々、狩りに向かう者がいる。
なぜ、そんな生活が、環境があるのか。
紛れもない……今、この場にて戦う、この狩人のおかげ……。
この狩人が敗北する時、それは、世界の終焉を、意味する―――――――――。
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