2月14日16時58分32秒

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「現(うつつ)くん、好きです」 そう、告白されるなんて。 一回状況を整理してみよう。 一体僕の過去に何があったのか遡る。 といっても、全く持って僕は彼女と接点を持っていなかった。 つまり遡れる過去がない。 非常にエマージェンシーである。 ……どうやら頭も壊れてきたようだ。 そんなこんなでこの壊れた頭から、彼女についての情報が僕の前にこぼれ落ちた。 志場ヶ咲 星(しばがさき あかり) 字を見れば分かるとおり、学校きっての大スターとも呼べるそれはそれは僕と程遠い人。 成績優秀、容姿端麗、才色兼備、お決まり慣れたこのような言葉でも言い表せない、そんなお人。 うん、少しは何とかなりそうな気がしてきた。 「あかりさん」 「何ですか、うつつ君?」 何とも言えない空気が流れ込む。 「僕のことが好きなら、僕のいうことに1つくらい従ってくれますよね?」 「もちろん、うつつ君が望むなら」 「じゃあ今から僕がする質問に全部、多いかもしれないけど、答えてくださいね」 はい、と彼女は頷くとニコニコと笑顔で僕の次の言葉を待ち始める。
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