Chapter Ⅱ

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あの綺麗な顔が こっちを向いている 彼が自分と話をしている この状況を 理解すればするほど おかしくなりそうだ まだ緊張しているのか 背筋がいつもより伸びてる 「ほんと、は違うカフェとか描い、てみたいけど…なかなか、外でな…いし…よく知らな、いから」 「…」 あ、… いきなりできた 無言の空間に怖くなって ずるずると 視線が落ちていく 「…明後日、駅前に新しくカフェがオープンして開店式やるんだけど俺、その裏方やってるから来てみる?」 明後日 駅前 「それって…お昼…?」 「昼だよ」 行きたいな… 他にもいろいろと面白いものがあるかもしれない… でも人多そう 「…予定あった?」 「いえ、大、丈夫です… 行ってみ…ます」 「どうせなら 連絡先交換しない?」 携帯を差し出しながら 彼の提案 アドレス交換とか マスター以来かも… 赤外線で送られてきた 彼のアドレス 1時間前には こんな展開になるなんて 考えもしなかった
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