First Chapter

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「じゃあ、解散」 その言葉に会議室いる人達は席を立ち始める 「もう朝じゃんっ!! かなり朝と夜逆転した生活ー」 窓の外を見ながら森が呟いた隣で日陽くんが大きく伸びをした 「うあーっ!!疲れた 会議かなり長かったね」 「ねー、疲れたあー」 「憂、どうする?」 どうする?は この後の予定の確認 「真っ直ぐ帰る。眠い」 最近、また肩こりがひどくなってきた 多分、寝不足のせいだ 「そか、気をつけて帰れよ」 「んー」 ここ一週間ほど仕事が立て込んで睡眠時間の確保が出来てなかった俺は、とりあえず今は寝ることを優先させたい 階段を下りる音がやけに響く 目覚める前の街は少し青みがかっていて、もの寂しげに見えた 自転車で横切る風は少しだけ春の香りがした
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