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次の日、美和は青春学園に行き、クラスのメンバーと対面中だった。
先「紹介しよう。上川美和さんだ。彼女は3年前からアメリカにいてかなり渡米生活が長い。みんな、彼女が分からないことがあったらフォローするんだぞ。」
全「は~い。」
先「あと、上川は近々モデルデビューする事になってる。その点でもしっかりな。ではHRを終了する。上川、どこか希望の席はあるか??」
『え~と…窓際の1番奥の席がいいです。』
先「じゃあ、そこにしろ。すまんが上川と席を替わって貰えるか??」
『ごめんなさいね。』
ク男「い、いえ。」
先「…おい男子。いくら彼女が綺麗だからってな、現役のモデルに手出したらいかんぞ。」
そして先生は冗談交じりに言って去っていった。先生が出て行くと、クラスの女子が一斉に美和の所に来た。
ク女1「ねぇねぇ、上川さんってスゴいお金持ちのお嬢様なんだってね。」
『え、えぇ。私の父が投資家だから。』
ク女2「すご~い、その上アメリカ帰りの帰国子女だもん。もちろん英語もペラペラなんでしょ??」
『ま、まぁね。(つ、疲れる~)』
ク女3「部活はどうするの??何部に入るの??」
ク女2「上川さんに部活は無理よ。モデルの仕事があるんだから。」
『そうだね、仕事と部活の両立は無理だから。でももし入るとしたら、テニス部がいいかな。』
ク女123「「「え…」」」
『??私、何か変なこと言った??』
ク女3「テニス部に入るのはいいけど…」
ク女1「レギュラーにはあまり近づかない方が良いよ??」
ク女2「特に男子の方ね。」
『どうして??』
ク女1「ここの男子テニス部のレギュラー、親衛隊とかファンクラブがいるほど人気なの。」
ク女2「みんなモテるしね。」
ク女3「だから、レギュラーと仲良くする女の子は全て嫉妬の対象、ものすごい嫌がらせにあうの。現に西園寺さんも嫌がらせにあってるし…」
『え??(麻美…)』
ク女2「なんせ、相手があの天条院さんだもんね、誰も逆らえないよ。」
『天条院って、あの天条院財閥の??』
ク女3「そうだよ。あの人が黒幕に居る以上誰も天条院さんに逆らえないの。」
『…成る程ね。』
ク女1「だから、上川さんも無闇に近づくのは止めた方が良いよ??何されるか分からないから。」
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