帰国

4/4
前へ
/140ページ
次へ
唯「ねぇねぇ、上川さん。上川さんの家って、ものすごいお金持ちってホント??」 『まぁ、それなりにね。』 麻「ちょっと、唯ちゃん。」 唯「いいじゃん、ちょっとくらい。だったらさ、今度遊びに行ってもいい??」 『いいけど、行っても面白くないと思うよ。』 唯「そんな事ないよ。スッゴく興味があるし…ね??麻美。」 麻「え??う、うん。」 『そう、ならいいよ。』 唯「やった~、絶対だからね。」 そして、スーツを着た男性が美和の所に来た。 男「美和お嬢様、お車の準備が出来ました。」 『分かった、すぐ行く。』 男「かしこまりました。」 そう言うと、男は去っていった。 『さてと、麻美行こっか。』 麻「う、うん。じゃあ、唯ちゃん、不二君また明日。」 唯「じゃあね。」 不「上川さん、麻美をよろしくね。」 『分かった。国光、また連絡するから。』 手「あぁ。」 そう言って美和と麻美の2人は去っていった。しばらくして、麻美は美和に言った。 麻「お姉ちゃん、ゴメンね。色々と…」 『桜木さんって、見てて飽きないね。私、あぁ言うタイプの女の子周りに居なかったから。』 麻「本当に??」 『えぇ、私はあぁいう子、好きだよ。素直っていうか、反応が新鮮で。』 麻「そっか、良かった。お姉ちゃんが唯ちゃんを嫌ってたらどうしょうって思ってたの。」 『そこまで心配しなくても良いよ。私、基本的人見知りしないから。それより、麻美の彼氏はカッコイイけど、一癖ありそうね。』 麻「か、彼氏??違うよ、私と不二君はそんな関係じゃないよ。」 『あら私、麻美と不二君なんて一言も言ってないよ??』 麻「お姉ちゃん!!」 『ゴメンゴメン、ちょっとからかっただけよ。で、実際の所どうなの??好きなんでしょ??不二君のこと。』 麻「う、うん。でも、告白なんてできない。絶対無理。」 『でも、待ってるだけじゃ何も進歩しないよ??』 麻「そうだけど…」 『…仕方ない、ここは一肌脱ぎますか。』 麻「え??何するの??」 『まぁ、見ててよ。』 しばらくして、2人は正装のドレスに着替え、予約してるホテルへと向かった。美和と麻美が着いた頃には既に父、新一と母、美奈子の姿があった。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加