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「何故、俺を笑うんだ!?俺が本気で苦しんでいるのを見て何故――」
「そんなの決まってるじゃない。あなたが苦しむのが見ててものすごくおもしろいのよ。もっと私を笑わせてね。」
「この鬼ぃぃぃぃいぃ!!!」
「伊達君。うるさいわよ。郷先生、伊達君を職員室で指導してください。」
「分かりました。喜ん……しっかり指導させていただきます。」
「………不幸だ。」
「政輝……逝ってらっしゃい。」
俺はそのあとカマ野郎にあんな事やこんな事、さらにはそんな事をされた。
えっ?分からない?
想像にまかせるよ。
「…疲れた」
教室に戻って来た俺は机に突っ伏した。
「どうだった?郷先生の指導(笑)?」
少し笑いながら俺に話しかけてきたのは雛だった。
「まさに地獄だな。まぁ内容は聞かないでくれ…」
思い出しただけで涙がでてくる。俺はこれから毎日こんな生活が続くのかと考えてると自然と気分が下がった。
その後クラスのみんなで体育館に向かい、入学式が行われた。毎回思うのだが校長の話はどの学校でも異常に長いな…。
そんな校長の長い話を俺は睡眠という技で見事にスルーした。
だってつまらないんだよね
ツンツン
ツンツン
ツンツンツンツンツンツンツンツン
「……ふゎぁ…なんだ雛…?」
「いつまで寝てんのよもうすぐ終わるわよ。」
「起こしてくれたのか?優しいな。ありがとな!」
でもツンツンしすぎだ……と心の中で俺は呟いた。
脇腹が地味に悲鳴をあげているんだが…
「ほ、褒めてもなんにもでないわよ!!でも…どうしてもって言うならご褒美をあげても――」
「おっ!校長の話が終わったぞ。」
「……バカ………」
「なんか言ったか?」
「なんにも言ってないわよ。」
「そ、そうか……」
雛は何故か分からないがそっぽを向いてしまった。
俺なんか悪い事したか……?
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