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俺が雛の事を気にかけていると
『次に、生徒会長よりお願いします。』
と、放送委員が生徒会長を呼んでいた。
早くクラスに帰らせてくれよ~。
腰がいてぇ…
心の中で愚痴っていると、前のステージに、生徒会長が上っていた。
「一年生の皆さん、入学おめでとう。私は生徒会長の沢田 那岐(サワダ ナギ)と言います。よろしくお願いします。今回――」
沢田先輩は女子の生徒会長で、頭脳明晰、運動神経抜群。しかも綺麗な黒い長い髪と小さな顔、スタイルも抜群。まさにパーフェクトという言葉がぴったり当てはまる人なのだ。
ただ一つ、沢田先輩には残念な所がある。
………性格だ。
先輩のSっぷりはこの学校の生きた伝説と言われている。
先輩のせいで不登校になった人(特に先輩にむやみに近づいて来た男子)は数知れない。
先輩はこの性格のせいなのか知らないが彼氏はいないらしい……
まぁ…仕方ないのかもしれないな
「これから勉強頑張ってくださいね。」
おっ、どうやら沢田先輩の話が終わったようだ。
生徒会長の沢田先輩の話が終わり、入学式が終わった。
俺達はクラスに戻るために立ち上がった。
あぁ。腰いてぇ。
長時間座っていたせいか、腰に激痛が走った。
話が長いんだよ…
校長といい、沢田先輩といい…
えーっと……雛はどこだ?
いた!!
「雛!!教室に戻るぞ。」
「えっ!?ちょっと待ちなさいよ!!」
「断る!!」
「えぇぇぇぇえ!?」
俺は廊下を全速力でダッシュする。
意味はあるのかって?
あるわけないだろ!!
なんとなくだ。なんとなく
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