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俺は椿を抱きしめるために駆け寄った。
政「椿ぃ」
椿「お兄ちゃん~」
すると椿も駆け寄ってきた。
どうやら椿も同じ事を考えてたらしい。
政「椿♪」
椿「お兄ちゃん♪」
政「椿ぃ♪」
椿「お兄ぃちゃん♪」
政「椿♪」
椿「お兄ち――」
スパァァァン
母「あんたらいい加減にしてくれない?その内犯罪になりそうで怖いわ」
俺と椿の愛の時間を母さんの持ってるハリセンと、なんとなく説得力のある言葉で強制終了させられた。
ていうかその巨大なハリセンは、どっから出したんだ!?
軽く1メートル近くあるだろ!?
母「どうでもいい事考えてないで早くご飯食べてくれない?」
俺と椿は仕方なく椅子に座りご飯を食べることにした。
政「……俺の朝ご飯は?」
母「見えないの?目の前にあるでしょ」
政「……これ?」
母「それ以外に何があるのよ」
俺の目の前の皿に乗っているのは………角砂糖が一つ。
政「何故だ!?まず理由が知りたい!!」
母「あなたにしっかり糖分をとって欲しくて…」
政「だからといって角砂糖一つはおかしいだろ!!」
母「あら、足りないの?仕方ないわね……はい、どうぞ。」
皿の上の角砂糖が10個に増えた。
政「そういう問題じゃねぇだろ!!」
さすがに怒って文句を言う俺。
「ごちゃごちゃうるさいわよ。早く食べて学校に行きなさい。」
ついに出ました。
逆ギレ!!恐るべし…
政「この鬼ぃ!!」
反抗は無駄な事だと感じた俺は角砂糖(×10)を一気に口に入れ込んだ。
政「………甘い………」
俺が涙目で悶絶してると母さんはコップに水を入れて俺に渡した。
母「角砂糖はおいしいかしら♪?」
この人絶対に楽しんでいやがるな。もの凄い笑いこらえていやがるじゃねぇか…
と、思いつつ母さんから受け取ったコップの中の水を一気に口の中へ流し込んだ。
吹き出した。
政「なんだこれ!?」
母「甘いって言ってたから食塩水で中和的な(笑)」
政「その計算絶対間違えてるよ」
母「そんな計算が合ってる、合ってないかは別にどうでもいいから早く学校に行って頂戴」
見事なほどのスルーを受ける俺
あれ、目から水が溢れでる。
なんでかな
ちなみに椿は、ご飯,鮭,味噌汁,海苔,納豆といういかにも日本の朝食って感じでした。
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