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俺と雛は家を出て一緒に学校に向かった。
俺達が通う学校は私立校で『咲陽高校』と言う
普通の学校よりは少し大きいであろうこの学校は、家から10分で一番近い。だから俺と雛はこの高校に通うことにしたのだ。
雛「あんた今なんか考えてるでしょ」
政「あぁ…」
雛「やっぱり……あんた考え事してる時、顔がキモいのよね」
俺はそんなに顔にでるのか?
雛「なんか頭が残念な人に見えるわよ。……あっ、もとから残念だったわね。」
政「誰の頭が残念なんだ?俺は頭は悪いが残念ではないぞ!!」
雛「誰がどう見ても残念なのよ。あんたの頭は!!」
雛はそう言って指で俺の頭を小突いた。
政「………怒るぞ!!」
雛「短気な男は嫌われるわよ。」
政「なにを~~!!」
雛「なによ!!」
そのあと学校に着くまで俺らは言い合っていた。
雛「ハァハァ……なんか疲れたわ…」
政「なんかもうよくね?」
疲れた俺達は争うのをやめて校門をくぐった。
雛「クラス何組かな?」
政「じゃあ見に行くか」
俺達はクラス表がある体育館の前に向かった。クラスを見るのはやっぱり緊張してしまう…
政「俺達は……ないな。雛、あったか?」
雛「う~ん…あったわよ!!」
政「どうだった?」
雛「あたし達二人とも同じクラスよ!良かった~……べ、別に嬉しくなんかないんだからね。勘違いしないでよね。」
政「はいはい…雛は俺と一緒のクラスが嫌なんだ……」
雛「えっ、嫌なんかじゃないよ。…本当は嬉しいよ……」
政「なんか言ったか?」
雛「な、なんにも言ってないわよ!!政輝のバカぁぁぁあぁあ!!」
政「ちょっと待て!!それは理不尽というのではないのかぁぁぁあぁあ!!」
雛に何故か俺は吹っ飛ばされた。
どこにあんなバカ力があるんだ。怖ぇよ…
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