すべてはここから始まる…かもね(笑)

9/16
前へ
/18ページ
次へ
「確かにあの笑顔……なんかあるわね…」 雛は先生を見ながら俺に賛成した。 「まぁ、そんな事は後でわかるでしょ。」 「そうだな…」 なんかもの凄い嫌な予感がする…… 「私の自己紹介が終わったから、次は副担任の『岩守郷(イワモリ ゴウ)』先生よろしくお願いします。」 高島先生がそう言うと、教室の扉が開き、男の先生が入って来た。 服はタンクトップで体が結構ごつい。髪は角刈りで顔がいかつい。 めちゃめちゃ怖いよ…… 俺がびびっていると雛が… 「あっ!?この先生は……クスッ」 「お前、この人知ってるのか?」 「さっき廊下に立って、誰かと話してたわよ。結構印象的だったわ…」 「そりゃあ、あんな体のごつい先生は印象的だろうな……」 「……政輝、人を見た目で判断してわいけないわよ。」 「はっ?」 俺が雛の言葉に疑問を抱いていると、男の先生が口を開いた。 「あんたたち、これからよろしくね♪うーん……そこの一番端の子……ムフフ…よろしく♪」 ………うわっ!!カマじゃねぇかよ……しかも俺、目つけられちゃったよ…。 怯える俺。 ウインクする化け物 やべぇ……吐き気してきた。 できるだけこのカマには関わらないようにしたいな…。 俺の横にいる雛は机に伏せて震えていた。 「雛、大丈夫か?」 「……大丈夫、なんかじゃ……ないわよ……プフッ」 様子がおかしい… こいつ、まさか… 「お前………笑ってるだろ!?」 「笑って……なんか…ない………わよ…」 よく見ればこいつは腕をお腹にまわしていた。 「嘘つけ!!お前、俺があのカマ野郎に怯えているのを見て笑ってるんだろ!!」 「何か悪い?」 開き直りやがったよこいつ… ひでぇ…ひでぇよマジで。 泣きたくなるなぁ…
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加