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人類の文明は留まるところを知らなかった。
自動車、乗合自動車、電気、ガス……
欲望のためだけに進化し続けた。
その代償として、木が切り倒され、空気は汚染され、さらには海までもが毒されていった。
そして、そんな人工的な汚染に、為すすべもなく倒れ、絶滅していく生き物達。
しかし、人間はそれにはなにもしなかった。
家庭の映像機に送られる映像で、ただため息をつくばかり。
挙げ句の果てに、その生き物を『獣』と呼んで自分達と区別した。
…自分達は獣とは違う。人間だけで生きれる。奴らが対応できないのが悪い。…
こんな考えが広がっていった。
人間の中には変わり者も居たが、自然保護区などという自己満足の固まりの場所を作った。
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