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そんな彼の前に女神様が現れた。
そして彼にこう告げた。
『もし貴方が望むのなら、その命と思い出と引き換えにもう一度会わせてあげよう。もう一度「だけ」なんてケチな事は言いません。その謝罪の気持ちを告げれます』
そこで少し休憩してもう一度口を開いた。
『貴方が望まなければこの世の全ての命を救えるだけの力をあげましょう。でもこれからもずっと彼女に謝罪の気持ちを告げれぬまま、その命に終わりを告げるのだ』
彼は一生懸命悩んだ。
すると女神は一筋の涙を流し薄くなっていき消える間際に…
『貴方のその思いが決まったらまた来る』
そう言い残し消えていった。
最後に見せたのは嬉しそうな涙だった。
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