白と、灰色のまち

僕の小さなロウソク

「原因ははっきりしませんが、おそらく過労でしょう。ゆっくり療養して、栄養をしっかり摂ってください。」

搬送先の市内の病院で、そう言われた。

２日ほどそのまま入院することになった。

「おう、大丈夫か。」

翌日、工場長が病室に見舞いに来てくれた。

「早く治して、農場きてくれんと困るぞ。」

ありがたいのか迷惑なのか、そんな言葉と、果物の詰め合わせを置いて、工場長は帰っていった。

その言葉が頭から離れず、考え込んでしまった。
また眠れない夜だった。