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ごぼうの第二農場。
聞いただけで会社の誰もがため息をつく言葉だ。もちろん、あまりいい意味でなく。
取引先へのサンプル品として、品質を最優先にしている第一農場とは違い、とにかく生産量、出荷量が最優先。文字通り寝る間もない。
「なんや、やらないんか?」
返事に詰まった僕に間髪いれずに、工場長は聞いてきた。
「いえ、そんなわけでは。頑張ります。」
「そしたら、頼んだ。下がってよか。」
「失礼します。」
退室し、扉を閉めた途端、やっぱりため息がでた。
それが工場長に聞こえてないか、一瞬、ドキッとしたが、すぐにそのオフィスをあとにした。
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