僕の小さなロウソク

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トラックに戻り、急いで運転席のドアを閉めた。 吐く息はとても白かった。 今にも雪が降りそうな、肌を刺す寒さだった。 けれど、この地方はほとんど雪は降らない。九州でも南の方に位置するため、山沿いだろうとそれは稀だ。 「もうしばらくしたら、新しい主人が来るな。」 ハンドルをさすりながら、呟いた。キーを回し、エンジンをつける。出荷分の野菜を積め終わり、取引先の方へと、アクセルをゆっくり踏んだ。
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