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俺には嫌いな人がいる、同い年で幼馴染みの優真だ。
何をするのも一緒だったがそれ以上の関係は無い、友達からはよく勘違いされるが恋人なんかじゃない。
優真は何を考えているのか全くわからない、相変わらずこの昼休みも無表情で過ごす普通の高校生だ。
~*~
「あのさ…、俺彩奈さんの事が好きなんだ!」
「一くん冗談でしょ、優真ちゃんが好きなんだと思ってた」
俺の言葉が冗談にしか聞こえない、登下校も休み時間も一緒にいると言うイメージが定着してしまってるからだ。
イメージが定着しているからであって事実じゃない、優真はただの幼馴染みなんだとは誰の耳にも届かない。
「俺は本気だ!」
「ごめんね、優真ちゃんに悪いし」
~*~
こうして俺は優真の事が嫌いになった、逆恨みと言われても笑われても仕方がない。
満足に恋愛が出来ない状況を変えたくて優真と1ヶ月くらい会話してない、話し掛けるなと言う命令を守っているみたいだ。
「なんだよ、夫婦喧嘩か?」
「うるせーな、お前にはわかんねぇって」
こいつは悪友と言った所だろう、英斗と言ういたって健康な野郎だ。
「………」
「なんだよ…」
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