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こんな日に限って優真が此方にやって来た、プリントを見せて状況を説明してくれているみたいだ。
「出し忘れか、はいプリント」
プリントをもらうと静かに自分の席に戻る、クラスの人から見れば異様な光景だろう。
「お前ら本当に変だぞ、何かあったんだろ?」
「………いや」
こんな物じゃダメだと気付いた、もっと優真に嫌われないといけない。
嫌われないと幼馴染みのイメージを払拭出来ない、クラスの皆に優真が俺を嫌っていると思わせないといけない。
「そうだ…」
俺は一つ嫌われる方法を思い付いた、俺は男として人間として最低だと思わせる方法を。
俺は優真にメールでこんな文を打って送信した、明日から首輪を付けて下着を着けずに登校しろと。
優真は携帯電話を見つめてしばらく動かない、文章を読んで唖然としているのだろう。
しばし動きが停止していたがメールの返信が返って来た、その返信でしばらく俺の時間が停まる。
「えっ…」
わかったと一言だけ書かれた返信、これは優真なりのユーモアと言うやつなのだろうか。
「嘘だろ…」
~*~
それが本当の事になるとは思わなかった、首輪を着けた優真が登校してきたのだ。
「マジかよ…」
「確める?」
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