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『今から優に行ってみたいんだけど』 とメールしたのが夜の8時。 あえてクラブじゃなく、優としたのは、優がどんなところかわからないから。 すると直後に、 『了解、迷子の子猫ちゃん(笑)タクシー代払うから、タクシーでおいで』 と返信が来た。 一度しか会っていない人にそこまでしてもらうのは気が引けたが、道に迷って助けられた前科持ちなので、素直にタクシーを呼び、行き先を告げる。 タクシーに揺られて15分程。 タクシーは煌びやかな夜の街を通って行く。 そして、その中でも一際派手な建物の前に停止した。 「付きましたよ」 停車した目の前には彼がすでに待ち構えていて、慣れた手付きで運転手に一万円を渡し、 「お釣りはとっておいて」 と言い、私を店の中に案内しようと手を差し伸べたが…。 私は彼の横、店の壁に堂々とナンバー2と言う文字と共に掲げられた彼のパネルに釘付けになっていた。
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