3人が本棚に入れています
本棚に追加
男は身体ごと俺に体当たりして逃げていった。
警察が男を追っかけ取り押さえるのをみてひとまず安心した。
香苗が駆け寄ってくる。
ふいにお腹に激痛がはしった。
恐る恐る見ると…包丁が深々と刺さって血が流れおちている。
優『あちゃ~』
そう言って倒れる俺を香苗が抱き寄せる。
香苗『うそ…でしょ…やだよこんなの…包丁…早く抜かなきゃ。』
香苗がボロボロ泣きながら包丁に手をやる。
優『ダメ香苗…抜いたら…血がいっぱい出ちゃうから…』
香苗『優…優…死んじゃやだよ。まだ未亡人にはなりたくないよ…』
優『ハハッ…未亡人って…結婚してる人に…使うよね…』
僕はそう言って意識を失った。
香苗『そんな言葉が最後なんてやだよ…優…』
香苗は俺の頬に顔を擦りながら泣きじゃくった。
最初のコメントを投稿しよう!