スタート

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俺は、またさっきの世界にきた。 「おい。いるんだろ?出てこいよ。」 俺は、謎の声の人物を探した。 俺が、辺りを見回していると、 「また、帰って来たのですね」 とさっきの声が聞こえてきた。 「ああ。お前に聞きたいことがあって戻ってきた。」 俺がそういうと、 「あなたのお兄さんのことですね」 「なっ」 謎の声の人物は、兄貴のことを知っていた。 俺は確信した。兄貴の事故は偶然ではない。 こいつの仕業だと。 「お前どういうつもりだ。」 と俺が、尋ねると 「我々の指示に従わないあなたが悪いのです。」 「なんだと。」 「私は言いました。あなたが指示に従わないと大変なことになると」 「だからって人を殺すのか?」 「そうです。なんのためらいもなく人を殺します。」 「なっ……」 俺は、なんの迷いもなく答える謎の声の人物に恐怖を覚えた。 「我々の指示に従いますか?指示に従えば、お兄さんはお助けします。」 「本当か?」 「我々は嘘はいいません。あなたが我々の指示に従えばね。」 指示に従うとかそういうのとか、俺にはよくわからなかった。でも、俺は兄貴を救いたかった。 「わかった。指示に従う。」 俺は無意識のうちに答えていた。 「そうですか。ありがとうございます。それでは、秋元 彩美を探してだして、三日いないにここに連れて来て下さい。」 「三日以内だと」 「失敗したら、お兄さんの命は頂きます。」 「わかった。」 俺は覚悟を決めた。
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