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俺は父と姉と二人で暮らしている。
母は父と離婚してこの街から駅五つ離れた所に再婚した相手『義人さん』と一緒に暮らしている。
俺は父に内緒でよく母のとこに行っていた。
義人さんは自分の息子のように優しくしてくれた。
母は一言で言えばクールで、子供を産んでも『女』であった。
姉は俺たちをおいて出ていった母を憎んでいるが俺はあの父だから出て行って当然だと思っている。
そして今は義人さんと母のお酒を買いに行って帰って来ている途中だった。
ラブホがいくつかある通りに目やった時いつも目にする顔が男と一緒にラブホから出て来たのだ。
男は俺がいるほうとは逆のほうに歩いて行ったが生徒会長はぼんやりこちらに歩いてくる。
顔は整っておりキリっとした眉毛が綺麗で、でもいつも見ている生徒会長とはとても違って見えた。
生徒会長がこっち気付いて目があったが、
俺は義人さんと一緒なのでそのまま無視して歩いて行った。
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