プロローグ

2/13
前へ
/62ページ
次へ
         アツシ ホウが両開きの扉を開けると、 暗闇から放たれたスポットライトがホウの姿をとらえた。 『ウオォォーーーーッ!!』 その途端、満員の会場の熱気がホウの体へと襲ってきた。 声援と怒号、日本語と中国語が激しく入り混じる会場に足をふみいれたホウは、 中央にある八角形のリングへと向かった。 リングの側面は強化ガラスでおおわれていて、その一面にある小窓のような穴からホウはリングへと上がった。   
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加