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『真依さぁ、
若さを武器にアピってみたらぁ?』
からかい半分で言う私に
『真依なんて無理ですよぉ
こんなガキ相手にされませ
ん!!』
と、半泣きで力強く拒む
(この子マジか…)
分かりやすい真依の性格で
ただ単純にミーハーな想い
ではない事が分かる
『うちの店と彼の店じゃ
接点もなきゃ話す事もないし…
だいたい真依の事を知って
るかも微妙ですよ~』
(…まぁ 確かに…)
私が働く店は
ビルの1階にある。
そこは
多種多様な店舗が立ち並ぶ
ちょっと一風変わったビルだ。
真依お気に入りの彼が働い
てる店は、
フロアの1番奥
うちの店は1番手前なので
基本日中接点を持つタイミ
ングはない。
ただ、うちの店が
入り口前にあるので
彼らが荷を下ろす時は
うちの店の前を通る。
きっと真依は
毎日荷を下ろしてくる彼を
ひそかに覗き見ていたのだろう。
、
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