みちづれなるままに

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生活に疲れたり、会社に疲れたり、自分の居場所なんかあるのかなんて思う人は沢山いる。 夢も希望も打ち消す恐るべき波だ。 未成年にだってその波は広がっているしトメドもない。 そんな波に飲み込まれた私は、ビルの屋上に靴を揃えた。 眼下に広がるのはミジンコ大の人間と豆粒大の車、そしてリボンのようなこの町の大動脈国道8号線。 毎日のように、車で走ったマンネリとしたこの道も今となってはいとおしくも感じる そんなとき、出会ったのだあの会社に。
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