秘密に出来ない男

3/5
64人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
あの日から、彼女が店にいる時は必ず通った。 例え側についてくれなくても同じ空間にいられることが幸せだ。 そんな彼女が何故僕を…。 「明日休みなの。デートしませんか?」 急に誘ってくるなんて…。 思わず『うん』と返事したけれど。 本当は彼氏がいるんじゃないか? デートしてたら急に恐いお兄さんがやってくるんじゃないか? こんなうまい話が僕なんかにやって来るはずがない。 などと考えてしまい、正直迷った。 しかし彼女を少しでも独り占めしたくて。 騙されてもいいと思いながらデートすることにした。  
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!