第5章・触り見る

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「まず初めになんでこんなことしたのか聞かせてくれる?」 駅員さんが社会に聞く。 「ムラムラしてやりました。後悔はしていません」 迷いのない返事だった。 「警察行く?」 社会はその質問、もとい脅迫に首を横にぶんぶん振った。 「でもこれはれっきとした犯罪です。やはり警察に行くべきでは?」 雛森がまっとうな事を言った。 いや雛森はいつもまっとうな事を言ってるか。 「まぁ待てよ、雛森。もしかしたらあの美人さんは痴漢されて嬉しかったかもしれないだろ?だったら警察までは行かなくても……」 「痴漢されて嬉しいわけないでょ!?」 美人さんに突っ込みを入れられてしまった。
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