第5章・触り見る

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「でもよく考えてくださいよ、みなさん」 社会がみんなを見渡しながら言った。 「こんなキレイな女性が電車の中にいたら痴漢したくなりませんか?」 「一理あるな」 僕のその発言に、隣に座っていた漆原と雛森がイスを持って美人さんの隣に行ってしまった。 これはまずい……弁解しないと…… 「みんな安心してくれ!僕は漆原も雛森も社会も美人さんもすでに攻略対象だから痴漢なんてしないよ!」 気がつくと長机付近にはすでにイスごとなくなっており、僕以外の全員が僕から離れた所に避難していた。
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