第5章・触り見る

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ようやく駅員室から解放されて、現在はオフ会の時に使った駅前のマックに僕と漆原と社会と雛森がいた。 「とりあえず神尾くんと社会さんは反省文の提出ですね」 「「ええっ!?」」 僕と社会が同時に驚く。 「当然の結果じゃねーですか。特に神尾くん。あなたは本来なら停学なんですよ?」 「おかしい!よく考えてみてくれ!僕はただ痴漢を捕まえただけなんだよ!なんでそれで停学になりかけなきゃならないんだよ!」 僕の必死の訴えにも雛森はまったく表情を変えずに冷ややかにこう返した。 「へぇ、自分で自分を捕まえるなんてすごいんですね」 「それは僕の事を痴漢だと言っているのか!?」 「違うんですか!?」 「なんで驚いてるの!?」
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