第5章・触り見る

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「私は人をあだ名で呼びたくないのでそういう呼び方はできねーです」 「ムムム……じゃあ漆原黒子として話します」 そう言って漆原は帽子とサングラスを外した。 「漆原黒子さん、生徒会副会長になってください」 「うん、いいよ」 実にあっさりだった。 「それと神尾宵くんは臨時生徒会書記。社会理科さんは臨時生徒会会計でよろしくです」 「あれって冗談じゃなかったの!?」 「当然です」 そして雛森は席を立つ。 「では明日の放課後、生徒会室で待っているのでぜってー来てくださいね」 そう言って雛森は帰った。
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