序章・電車の中で

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5月の中旬の日曜日の出来事である。 まず始めに挨拶をしておこう。 僕、神尾宵はハーレムを作ろうと思っているだけのごく平凡な高校生だ。 以上、挨拶終了。 僕はその日、秋葉原にデートの下見をしていた。 ここでややこしいことに、悲しいことに、僕に彼女はいない。 じゃあ誰とデートに行くのかというと、ただの友達とである。 勘違いしないでもらいたい。その友達というのは女だ。 それもとびっきりの美少女である。 その友達の名前は、神河暦。 つい最近まで周囲の人に自分はオタクだということを隠していたが、つい最近全校生徒の前で自分はオタクだということをばらした女だ。
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