第6章・触り回る

2/18
前へ
/86ページ
次へ
「噛み男、帰ろうぜ」 翌日の月曜日の放課後、僕は帰宅の用意を終えた。 「悪い、僕これから1週間用事があって一緒には帰れない」 さっきから僕と話している奴の名前は、スポーツ野郎。 名前ではないのだが、僕はこいつの本名を知らないので勝手にそう呼んでいる。 「用事ってなんだよ?」 「ハーレム化計画の一端……かな?」 「なんじゃそりゃ!」 スポーツ野郎は爽やかに笑った。 ……イケメン死ね! 「じゃあどうするか、例の計画」 「あ~~じゃあ教室で隠れてやっててくれ。僕も早く終わらせるから」 「おう」 僕は用事――生徒会活動のために生徒会室に向かった。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加