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そして、最寄り駅の一歩手前の駅を通りすぎた時、僕は見てしまった。
正確には美人さんの全身を首は動かさず、目だけでなめ回すように見ていた時に、僕は見てしまったのだ。
彼女のお尻を撫でるように触れている、触っている、手を。
――痴漢。
僕の脳裏にそんな言葉がよぎった。
これは間違いなく――
フラグだ!!
これを期に、美人さんと知り合ってみせる!!
そんな思いで、僕は美人さんのお尻を触っている手首を握り、上にあげる。
「「「この人痴漢です!!」」」
僕を含めて3つの手が、痴漢の腕を掴んでいた。
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