第5章・触り見る

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ただいま僕がいる場所は、最寄り駅の駅員室内。 なぜそんなところにいるのかというと、痴漢を捕まえたからである。 痴漢を捕まえた人は他に2人もいたし、僕はいなくてもよかったし、もう夕方6時だし帰りたかったのだけれど、とある理由で僕はここに残ることにした。 その理由は、痴漢を捕まえた他2人は、僕の知り合いだからだ。 1人は、漆原に似ている感じの雰囲気をしている1年生にして生徒会長の雛森 神無。 雛森は雰囲気だけではなく、格好も漆原に似ている。 休日なのに制服を着ていて、まったく制服を着崩すこともせず、黒い長い髪にメガネ……は雛森はかけていない。 まぁ漆原が休日に制服を着ているかなんて知らないけど。 目も、漆原はタレ目なのに対して、雛森はツリ目だ。
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