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クロムは自室に戻った。今回の事をしっかりと考えるためだ。
静かな部屋に、時計の針の音だけが響く。
そのまま、どれ程の時が流れただろう。
突然、クロムの部屋にシャナが訪れた。
「クロム❗いる⁉」
「どうした?そんなにあわてて。」
シャナは呼吸を落ち着かせると、ゆっくりと喋りだした。
「あたし、聞いたの。」
「聞いたって、何を?」
「今回、クロムがミッションに参加しなかったら、病院にいるお母さんを………。」
「母さんを、何だって⁉」
「こ、殺すって…。」
「っ⁉」
信じられなかった。
裏でそんな事があったとは。
「…話をつけてくる。」
そう言って、クロムは部屋を出ようとした。
「駄目❗待って❗」
シャナは引き止めようとしたが、クロムは聞かなかった。
「クロム❗最後まで聞いて❗」
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