穏やかなメイドと俺

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 しきみさんに呼ばれたなら、行かないと後で何言われるか分からない。って事で食堂に行こうと俺は廊下を歩いていた。まだパジャマのままだったけど、俺の部屋にパジャマ以外の服ってないしなぁ……  にしても綺麗な廊下だよな。チリ一つないし床は鏡みたいに磨き上げられてるし。 「あ……遠流様ー!」 「あ、蓮華さん。うわ、今日も可愛い格好してるじゃん」 「え、そうですかぁ?」  素直に褒めると霊静 蓮華(たましず れんげ)さんはポッと頬を赤らめて、はにかんだ。蓮華さんもしきみさんと同じメイドなはずだけど、お嬢様の趣味でメイド服以外の服を着せられている。  今日は薄ピンク色の、フリルとリボンが大量についた薄い服――ベビードールとかいう類いの服だった。ノンスリーブでカボチャパンツっぽい短パンで、全体的にふんわりとしている。
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