堅物メイドと俺

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 まあでも毛嫌いされていてもそれなりに丁寧に対応してくれるのがミスパーフェクトメイドのいいところ。何があってもお嬢様に命令していただければお仕事してくれる。  じゃないと、困るもんな。ベッドメイクとか掃除ぐらいなら別にいいけど、俺の部屋限定で断水とか停電とかマジ困った。生活出来なくて泣きそうだった。それでお嬢様に一緒の部屋で暮らしましょうとか言われてもっと泣きそうだった。 「それでしきみさん、何の用?」 「あら、わたくしとした事が仕事を忘れてしまう所でした。遠流様、朝食の準備が整いました。食堂にお越し下さいませ」 「はいよ、了解」 「それでは失礼いたします」  決められた角度で決められた時間お辞儀をして、ミスパーフェクトメイドは俺の部屋から出て行った。
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