出会い

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    「・・・う。」     クロスが目を覚ました。その目の前には頭に赤いバンダナをした少女がいた。     「ぅわぁ!!」     顔があまりにも近いのでびっくりしてしまった。     「よかったぁ。目を覚ましたみたいだな!安心したよ。」     少女は立ち上がりニッとクロスに笑いかける     「ご心配ありがとうございます・・・。確か僕はフロントで・・・。」     言いかけた言葉を焦った少女が遮る     「あ、あぁ!自己紹介がまだだったな!アタシはここのオーナーの氷室 凜。アンタは・・・?」       言葉を遮られて不思議そうな顔をしているクロスに尋ねる     「クロスです。クロス・ハートといいます。」     笑顔で答える その笑顔で凜の顔が赤くなった     「クロスね!じゃあアタシは稽古があるから・・・。食料が欲しいならこの宿の前にある店で買うといいよ。なんかあったら呼んでくれよな!」     クロスの微笑みにグッときながらも、凜はそう言い残し部屋を出ていった。     「元気な人だ。」     そう言って立つと頭に鈍い痛みを感じて顔をしかめる。     「・・・?」     首を傾げながらもキッチンにむかう。部屋は以外と広いようだ。     「紅茶を飲んだら食料を買いに行きましょうかね。」     そういいながらクロスは慣れた手つきで紅茶を作り始めた
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