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お父様は、わかったと言って、街へ出かけました。
そして、その夜、お父様は、沢山の宝石や、ドレスを抱えて、帰って来ました。
ちゃんと、木の枝も持って帰って来ました…
灰かぶりは、素直に喜んで、それを受けとりました。
その翌日、本当のお母様のお墓へ行き、その木の枝を、お墓の近くに植えました。
はと達は、それをみていました。
一年後…
木の枝は、立派な木になりました。
あの時のはと達は、その木の上で、楽しそうに歌っています。
その頃、家には、お城からの招待状が届きました。
王子が、奥さんを決めるための、舞踏会を開くという知らせです。
継母やお姉さまは喜び、準備を始めます。
灰かぶりは、自分も行きたいと、継母に言いました。
しかし、継母は、灰かぶりを置いてお姉さま達だけを舞踏会に連れて行こうと、灰かぶりの招待状を燃やし、その暖炉の灰に、大皿一杯の豆をばらまきます。
「この灰の中の豆を、一粒余さず、拾えたら、考えてあげようじゃないか…」
その継母の仕打に、灰かぶりは、我慢の限界でした。
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