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しかし、次の瞬間、灰かぶりは目を見開き叫びました。
「でも、罪は償わなくちゃねぇ!!!」
そして、脅えるお姉さまに、斧を逆向きにふりかざし、頭の急所を外して、ふりおろしました。
メキッ!
何処かの骨が、陥没したような音がして、灰かぶりは、ただでさえ歪んでしまった笑みを、更に歪ませました。
そして、お姉さまにまだ、息があるのを確認して、例の風呂場に連れていきました。
お姉さまが、意識を取り戻した時には、体の自由なんてありませんでした。
ドレスを着けていた体は、ボロ雑巾に血がついた様な布で、覆われたようになっています。
頬の辺りを痛みが襲いました。
すると、浴室の扉が開き、斧や鋸、鉈をもった灰かぶりが入って来ました。
灰かぶりは、ニッコリと笑いかけました。
「ようやくお目覚め?待っていたのよ?」
そういうと、横たわっている、お姉さまの頭の近くに、灰かぶりは座り、凶器を置きました。
そして、灰かぶりは、シャワーを流しながら、鋸を手にとり、こう言いました。
「シャワーを流しながら切るとね、ルミノール反応が出にくくなるの。だから、私が犯人ってことが、わかりにくくなるの。」
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