始まりは突然に

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コンビニで一万円を使うのはどうかと思ったので、私は近くのファーストフード店に入った。 淡々と注文をし、席に向かう。 ここに1人で来るのはもう慣れてしまった。 私はよくここを利用する。 ここで学校の人と会ったこともないし、何より… 「あれ…」 人がいる。 私のお気に入りの席に人がいたことなんて滅多にない。 他にも席は空いている。 なのに、人がいることに驚いたが仕方ないので、その近くの席に腰をおろした。 あそこ、視角になっているから人目をあまり気にせず食べれるとこが良かったのに…。 黙々と食べていると雑音に似た音声が耳に入ってきた…。 うるさいな…。 足音はどんどん近づき、それにより雑音も増す。 …帰ろ…。 まだ半分しか食べていない食べ物を処分し、帰ろうとする。 「ようっ、輝ー」 その言葉に足を止めた。
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