始まりは突然に

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「あのー?」 「だい…じょ…ぶ……です」 震える声で俯きながら答えた。 「あれ?その制服…」 っあ!!そうだった…私、制服だったんじゃん。 バレたくないとか言いながら結局ミスしたの私じゃん。 ほんと最悪。 「ごめんなさい」 そう言い走り出す。 また走る。 自分のために走る。 バレないように…。 走って走って…走る。 「はぁっ…はぁ」 公園に足を運んだ。 暗くて電灯がパチパチ消えたり点いたりしている。 「ねぇ」 私の背中からは聞き覚えのある声がする。
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