始まりは突然に

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「はぁ」 少し大きな溜め息が響く。 それは私の声。 日直である私は放課後、先生に職員室まで日誌を届けに行っていた。 今はその帰り。 日直は本来ならば2人と決まっている。 なのに今日の日直で職員室まで日誌を渡しに行ったのは私だけ。 何故? そんなこと私が知りたい。 1人だから余計に時間が掛かっちゃった…。 今日の日直は私と… [2-3]と書かれた教室の扉に手を伸ばす。 「あ」 不意に手を伸ばすのを止めた。 だって━━…
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