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睦美は松岡を小さな応接室に案内した。小さいと言っても、松岡の事務所に備え付けられた来客スペースよりはよっぽど大きかったが、この建物の規模を考えると、小さなと呼べる程度の大きさだった。
「さて、それでは依頼の話をさせていただきます」
睦美はソファに腰を下ろし、松岡に向かいの席を勧める。そして、松岡が座ったのを確認してから話し始めた。
「とは言いましても、依頼の手紙に書かせていただいた以上に話すことは、それほど無いのですけど」
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