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もうこのまま眠ってしまおうか。
そう思って目をつむった時だった。
『ピンポンパンポーン』
それは効果音なんかじゃなくて、しっかりと人の声だった。
そして嫌な予感がした。
『ひっぐさちゃーん!!』
「……」
『ひっぐさちゃーん!校長室だよー!!待ってるからねー!!!』
「呼ばれてるぜ?…くくっ」
「……」
私は席を立って隣で笑いを堪える男の首根っこを掴む。
「校長室、連れてけ」
「はあ?ふざけ」
「黙れ、」
こっちはいらいらしてるんだ。
「っ離せよ!自分で歩く!」
「あ、そう」
パッと手を離すと案の定、男は尻餅をついた。
「いってーな!」
「早く案内してよ」
俺は階段の方を指差した。
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