まずはご挨拶

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「貴方達を除いて10人参加してるけど、4人、死んだわ。リストあるけど、見る?」 すると、画面に参加者リストと銘打たれたリストが現れた。自分を含めた何人かの名前が黒ずんでいる。 「リストの見方は分かる?黒ずんでいないのが生きているゲームプレイヤー。黒ずんでいるのが貴方のような行方不明者やゲーム不参加の人。そして死んだ人は…。」 リストに新しい名前が足される。その名前は、禍々しいまでの、赤色だった…。 「金丸毅、桜田章太郎、赤羽鈴音、森本なごみ…。死因は?ゲームに敗北したのは分かってる。」 「爆死よ。私のプログラムしたオートマータのミサイルの直撃でね。金丸毅は食堂、森本なごみは和室、桜田章太郎は武道館…。ここまではいいの。でも、赤羽鈴音は分からない…。爆撃を受けた場所は廊下なんだけど、何で廊下に…?」 リストを見ながら首を小さく傾げる高梨真澄。 その時、また後ろのドアが静かに開いた。 「全く、招かれざる客が多いわね…。生きてたの?赤羽鈴音…。」
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