まずはご挨拶

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後ろの鈴音はゆっくり答えた。 「えぇ…。来栖さんの蜜柑のおかげでね…。でも、あのミサイル爆撃のせいで蜜柑が粉々になってしまったからもう残りの皆はここに辿り着けない…。」 鈴音は申し訳無さそうに目を伏せる。 「そうか、赤羽もあのメッセージを見つけたのか。『階段を上れ』というメッセージを…。」 その時、高梨真澄が反応を示した。 「そう、やっぱり階段は隠した方が良かったのね。最初の二人は階段に気づいていたから先にゲームから取り除いたのに…。行きなさい。牢獄の鍵は渡すわ。でも、最後のゲームには付き合ってもらうわよ。」 祐介は高梨真澄から鍵を受けとると赤羽に渡した。 「赤羽、そこの階段から牢獄に行って三人を連れ出してくれ。俺はもう少しこいつに話がある。」 「え?………分かった。」 赤羽は喉元まで出かかった質問を飲み込んで、牢獄に続く階段を降りていった。
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