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本当に俺、馬鹿だと思う。
こんな事の為にマイは俺を逃がしたわけじゃないはずなのに、マイが一番嫌がる方法に逃げた。
…罪悪感と不安感が増して浮上できない。
やらなきゃ良かった。
…でも残りが捨てられず、ポンプに入れたままティッシュペーパーの箱に隠した。
「ヒーローちゃーん!ご飯だよぉ!」
長女の声がして、少しだけ気持ちが暖かくなった。
子供達と食べるメシは美味い。
…冷めた折詰を食べるマイを想像して胸がいたんだ。
俺、どうすりゃいーかわかんねぇ。
自分の行動ひとつ決めらんねぇ人間だって、気づいた。
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