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自室を通りすぎて、マイの部屋に入った。
…ここだけ違う匂いがする。
柔らかな女の匂い。
マイの匂い。
なんだか現実味がなくて、呆然と座り込むと…
俺の手の中で、マイの携帯が震えた。
…ウィンドウにうつる名前は…マイの母ちゃん。
『…ヒロさん?マイが公務執行妨害で逮捕されたって…ヒロさんは大丈夫なの?とりあえず、子供達はウチでこのまま預かるから。』
…マイの母ちゃんは俺を一言も責めなかった。
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