プロローグ

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……目覚めた時、僕は横に倒れていた。暗く、埃臭いニオイに息が出来なくなりそうだ。 ……ここはどこだろうか……? 得体の知れない不安に襲われ、辺りを見回す。古びた場所、何もなくて逆に恐ろしい。 ……痛い…… さっきから、体全身が痛い…… ふいに頭を押さえると、生ぬるい感触がした。 手の平を見ると顔が青ざめた。 ……血……? 血だらけの体を、どうにか起こして、立ってみた。 頭がくらくらする
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